食用昆虫家畜化についての書きなぐり

近年、昆虫食が注目を集めている。食肉生産の環境負荷とか、動物はあなたのご飯じゃないとかどうでもいいのが昆虫食には好奇心から興味があるので推進してほしい。

しかしそこで気になったのは昆虫の「食」としての価値、つまり味だ。

僕は地球環境のためにまずい飯を食えるほど聖人ではない。それにまずくて高いものは意識高い系に売り込むビジネスと考えても成り立つとは思えない。

あと純粋にせっかく食うならうまいものがいい。

以前、柴又でイナゴの佃煮を食べたことがある。

そのときは「エビっぽくて案外いけるな」と思ったが、エビっぽくあってもその味はエビを超えてはいなかった。

現在の昆虫食はまだ「虫を食べよう」というフェーズでしかない。味や量、値段はまだ気にされていないように見える。昆虫の家畜化についての研究もされているようだが、積極的な品種改良で市場に出回るまでには至っていない。

 

昆虫家畜化にはいくつか考えられる問題点がある。

・家畜昆虫が脱走して周囲の生態系に影響を与える

・品種改良の際の個体分別が難しい

・マーケットが不明瞭でどういう方向性で改良すべきかわからない

虫は小さいので脱走対策が難しい、外から来た奴らと交雑してしまうかもしれない。

そもそもでかいやつ、うまいやつのグループ分けってどうやるんだっていう。

 

うまくやれば大きなビジネスチャンスにはなりそうだ。

カイモッデーンという高級食材がある。タイで食べられている赤アリの卵だ。

これ、採る際にめっちゃありにかまれるし小さいし品質を均一にするの大変だし、集めても成虫のアリとか混ざってるしで、高いのに買っても雑な商品(アリとかゴミとか入ってる)しか手に入らないという残念食材なのだ。

こういう、うまいんだけど手間がかかるので高級になってる食材をうまいこと自動化して安くならないかな。